リーマンショックと同じような事が起こった時。あなたは巨万の富を得る側ですか?それともカモになる側ですか?

昨日の記事でも、リーマンショックについて触れました。ただ、昨日の記事は映画を見て欲しいから簡単に説明しただけでした。まあ正直残念なことに書きながら「専門用語の説明ってえ?めんどくさくね?」ってきづいちゃったんですけど(笑)

 

でも、Googleさんに媚びを売りたいんでがっつり話していきます。

 

人類は、20世紀以降何度か経済危機を経験しています。リーマンショックがここ最近ではよく聞くワードですが、他にもタイのバーツ暴落(ジョージソロスの回で語ります)1987年株価大暴落(ブラックマンデーってやつですね。)1929年世界恐慌など結構めんくらってはきてるんですけど、そのあと人類は飛躍的に経済発展をとげてきました。

 

やっぱ先人ってすげーっす。ただ、個人的にはリーマンショックが一番おもろいんで、ピックアップさせてもらっているだけです(笑)そのうち、ネタがなくなったら他についても語っていきます。

 

前置きながいんで、そろそろはじめます。(序盤専門用語だらけなんで頑張ってください)

 

モーゲージ債っていうものがそもそもあってよ

モーゲージ債ってなんのこっちゃ

モーゲージ債ってのはなんぞやって話ですが、モーゲージ債=住宅ローンを担保として発行される債権。メリットはオリジネーター(貸し付ける銀行等)にとってのリスク回避。投資家にとっての高利回り債券です。

 

貸し付ける側にとって一番困るのは返済を踏み倒されることです。しかし、住宅ローン自体を担保にすることによって万が一顧客が返済できなくても、買った住宅を売ってくれれば踏み倒される問題は解決できます。(まあ、住宅価格高騰の時代だからこそできたことなのではとは思います)

 

投資家にとってはハイリスク、ハイリターンです。国債社債の場合国や企業が信用をもっているため踏み倒されるリスクが少ない分、利子とか少ないんですよ。でも、モーゲージ債の場合信用は低い分リスク追う。その代わり一般的な債券に比べて利子は多いんですね。

 

ただ、オリジネーターにとってデメリットもあるんです「早急に償還されるかもしれない」「信用の欠如」これらを解消するべく結構都合よくいろいろ仕組みを変えていきます。

 

1 格付け。「早急に償還されるかもしれない」さっさと償還されても困ります。そこで、格付けするんですね。ランクAからCがあってAが一番いいやつみたいな感じで。Bが中くらい。Cが一番カスみたいな感じで。

 

実際には、AハイリスクハイリターンBまあまなリスクまあまあなリターンCローリスクローリターンみたいな感じで。もっと内容しっかりしてますが、こん感じで格付けされます。で、個々に見合った債券を購入できるシステムを作ったてわけです。

 

2 政府の保証付。債券の格付けを利用します。簡単に言うと格付け内容を政府の規定基準内に収めるんですね。モーデージ債発行もとは政府機関です。事実上のお墨付きをもらうって感じです。

 

サブプライムローンと合体

サブプライムローンの内容がごちゃごちゃしてるってのはここです。サブプライムローンモーゲージ債が組み合わさってしまったことにより、実情は低所得者に住宅ローンを担保として貸し付ける証券なんですが、モーゲージ債により格付けされます。それで実情とはだいぶかけ離れた評価をされてしまったんですね。

 

政府のお墨付き証券となれば、まあ借りちゃいますよね。返せなくても売ればいい時代ですし。まさに現実と経済の実態がかけ離れているとはこのことです。

 

さらに、話ややこしくなります。

さらに、このモーゲージ債+サブプライムローン+”CDO”ってのがくっつきます。CDOってのは簡単にいうと”債務担保証券”です。これが付随することにより、さらにランクが上がります。”担保”証券なんでね。でAAAなんてランク格付けアップしちゃうんですね。

 

もとががばがばの債券に”偽り”のランクがついちゃったもんだからさらにこの市場は拡大していきます。

 

まあ、結果としては前の回でもはなした通り、需要と供給のバランスが逆転。あれよあれよとみんな一緒に仲良く破産ってやつです。

 

ただ、ここまでは単なる説明です。こんな世界的金融危機のさなかぼろ儲けした人もいるんですね。これまではその話をする前座です。面白いのはここからです。

 

カモと富を築いた奴らの差

この時代、夢や幻想を抱いた方たちはことごとく散っていきました。債券の質の悪さに気づけなかった人たちです。逆に、物事の本質を見抜きていた、人たちは巨万の富を得ました。この差ってのはなんだったのか。個人的な感想も話していきます。

 

どうやって巨万の富を稼いだのか

ポイントになるのは”CDS”です。CDSってのはいわゆる債券などに対する保険です。

 

例えばです。A君はB社の社債を1000万分購入します。この1000万に対して”保険”が欲しいとします。そこで、第三者であるC社に対してB社の社債を保証をしてもらいたいとします。そこでA君は年ペースで1000万のうちの何割かをC社に対して払います(B社の信用によって変動)。期限を10年とします。この10年のうちにB社がつぶれなかったらそのお金は利子がついて戻ってきます。しかし、仮に10年以内にB社が破産した場合、B社にから購入した債券分が戻って来ないかもしれません。そこで、C社にいくらかを毎年払い続けて仮にB社が潰れた場合には保証料を毎年払う代わりにC社から1000万を保証してもらえるということです。B社が潰れた際にはC社は必ずA君に1000万を払わなくてはいけません。

 

社債は簡単に説明すると企業が投資家に社債を購入してもらいます。ただし、企業からしたら状態的には金を借りている状態なんです。(この辺は端折ります)

 

ここでのポイントはA君はB社が潰れることを見越してC社に保証料を払います。

逆にC社はB社が潰れないと思ってA君と契約を交わします。

A君にとってはさっさと1000万をいくらかの保証料を支払うもののさっさと金を回収できます。C社はB社が潰れなければずっとA君から毎年保証料を搾り取れます。

 

こんな感じで、A君とC社はB社が潰れるか否かの駆け引きをしてるんです。

 

じゃあ具体的にはどうやってCDSを使って稼いだのか

まず、賢い奴らはサブプライムローンの質の悪さに気づきます。

 

そこで債券を売ろうと考えるんですが、債券ってのは株式と同じで”空売り”がなかなかできません。そこで、CDSにめをつけます。

 

当時”偽り”のランクだったこの債券(先の通り政府お墨付きみたいなもんだったので、信用がある分保証料は安い)を安価で大量に購入します。

 

で、数ヶ月から数年安い保証を払い続け、債券暴落と同時に多額の保険金ゲットって感じだったんですね。

 

ちなみに僕の大好きなバフェットおじさんも、この金融危機が起きる数年前からモーゲージ債のようないわゆるデリバティブ金融商品について疑問を呈していました。

 

住宅ローンとまで具体性にはかけていたものの、こういった金融商品の普及が市場を混乱させると。

 

まあ、いつの時代も物事の本質を理解している人ってのは強いなあと思います。

 

リーマンショックからの教訓

今の時代ネットが普及していろんな情報が飛び交う毎日、ウソかホントなのかわからないような情報もたくさんあります。ただ、本当にその情報が良い情報なのか。見極める力ってのはやっぱ大事だなあってのは思います。

 

僕は基本的に他人の言うことに簡単に耳を貸さないようにしています。

人良さそうには聞いてみたりするけど基本内心は一ミリも信用してません(笑)

「こーやったら稼げる」話とか、えらい人が言う「今後の日本は〜、世界は〜こうなっていく〜」とか話は慎重です。話はよく聞きます。きいた後は必ず調べるよようにしています。

 

僕も人間なんでその場では「ほえーいいなー」って思うことは多々あります。そこから調べてみて、時にはやってみて本当に良いのか悪いのか判断するように癖をつけています。

 

まあ、簡単に言えばそーいうネタに関しては素直ではいません(笑)

 

そもそも、「今後日本はこうなっていく〜」ってメディアを通じて言ってる方と同じ数だけその反対意見をもった方がいるわけで、その人の肩書きやら名誉なんかで話を鵜呑みにする奴ははっきり言ってカモになるんだろうなと思ってます(笑)

 

正直、仮想通貨に対して僕は数ヶ月前までかなり否定的でした。なんならおもしろいから仮想通貨ネタを書く直前まで全否定するネタにしようか迷いました(笑)

 

まあ、今はだいぶおもしろいんで、そのうち買おうかなあと思ってます(笑)

 

なんで、今購入を検討してる仮想通貨なんかも今後話せたらいいなあとか思ってます。してゆくゆくはその経過報告なんかもしようかなあとか。

 

まあ、今回は、リーマンショックをより深く話してみました。あとは、リーマンショックから教わる個人的に学んだ教訓なんかも書きました。

 

もう一回言います。「マネーショート 華麗なる大逆転」おもろいです。

 

明日は何について書こうかなあ。